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『商売で大事なことは全部セブン‐イレブンで学んだ』

 特定の一冊について記事を立てるのは久しぶりのことです。
 最近は読んだらログピで済ませちゃうからなぁ。
 それをログピだけで終わらせず、わざわざ記事にしたということは、それほどこの本に刺激を受けたということです。
 特に、モノを売る立場の人にはぜひ読んでいただきたい一冊。自営業の方も、雇われスタッフの方も、バイトの方も。

 「単品管理」についての本です。
 「単品管理」とは、最大手コンビニチェーン、セブンイレブンが持つ経営のノウハウ・スキル。
 ……らしい。
 でもって、他のコンビニチェーンや小売業もこぞって採用している(が、正しくマネできていない)手法。
 ……らしい。
 ワタクシ、一応小売の業界に身を置く者ではございますが……
 恥ずかしながら、全く知りませんでした。

 簡単に言うと、商品を部門ごとでなく単品ごとに管理する、というものらしい。
 コンビニで言えば、商品を「ペットボトル飲料」として見るのではなく、「500ml緑茶」として見るのでもなく、「おーいお茶濃い味」として見る、と。
 これだけ言うと、そんなこと当たり前じゃないか、いつもやってるだろう、と思えるのですが……

 この本を読むと、ぜんっぜんできてないことがわかります。

 いやいや、恐れ入りました。

 良くも悪くもセブンイレブンは「強い」。
 ここまで徹底してるんだもん、そりゃ強いって。

 言われてみれば当然のことなんですが、お客様は「商品」を買いに来るわけですよ。
 とにかく商品がなければ始まらないわけです。
 ピカピカの店内、目を引く陳列、素晴らしい接客。
 経営努力と言われれば大抵この点が挙げられますが、いくらこれらがあっても、肝心の商品がなければ何の意味もないわけで。
 その「商品」単品について徹底的に向き合う。
 部門で、あるいは期間で、ひと括りに絶対にしない。それそのもの・その瞬間を捉える。

 読んでいて意外に思ったのが、セブンが取り扱っている商品のアイテム数は、他のコンビニチェーンよりもずっと少ないという点。
 にもかかわらず、セブンには「品揃えが豊富」というチェーンイメージが付いています。
 つまり、お客様が欲しがる商品をピンポイントで選んで取り扱っている、ということですよ。
 商品単品に真剣に向き合って、シビアに絞り込みを行い、取り扱う商品とお客様の要求とのギャップを限りなく小さくしている、ということです。

 逆に、セブンよりも取り扱いアイテム数は多いはずなのに、「あの店には何もないから」って言われているお店は、お客様にとって不要な物で売場がいっぱいということなんですね。
 いやぁ耳が痛いわ……ってか自分も客の立場のときにはそれ言ってるし……

 セブンにおいて「単品管理」がどれほど徹底されているかは、本書を読めばわかります。
 ちょっとでも興味を持ったら、ぜひお読みになることをお勧めしたい。
 小売業の人間だったら、「自分が今やってる仕事は仕事のうちに入らない」って思いますよ。
 雇われだったら上の人間にも読ませたくなります。
 経営者の方は読んだらすぐに行動を起こしてください。従業員は待ってますよ(笑)

 この本書いた人、元セブンのOFC(他チェーンでいうところのSV)なんですが、こんなこと惜しげもなくバラしちゃって、セブン関係者から恨まれてるだろうなぁ(苦笑)

 そしてこの方、もう一冊本を出してるんですね。
 『セブン-イレブンの仕事術
 こちらは実用本ではなく、著者本人の体験談、ノンフィクションらしい。
 この『(略)セブン(略)で学んだ』にちょろっと出てくんですが、著者はモラールの低下で無法地帯と化した店舗の立て直しを命じられたことがある、と。
 『(略)学んだ』ではその中身について全く触れられていないんですが、こちらの方に詳しく書かれているようです。
 興味が湧いたので購入決定。

 追記:
 買いました。書きました。
 →『セブン-イレブンの仕事術』(2009.12.08)
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